登場人物A

ん?何?

登場人物B

先日、コーチは英単語の理解基準のお話の中で、英語→イメージだとおっしゃっていました。リスニングでもmuscleと聞けば、すぐに自分の筋肉のイメージができるように データベースを頭の中に構築していくことは、英語で聞いて、英語ですぐ理解するために非常に重要なことだと認識しております。このデータベース構築のためにアニメ学習を推奨されていると 認識しています。図で書くと、こんな感じです。

muscle→☆(イメージ)良い例
muscle→筋肉→☆(イメージ)悪い例

登場人物A

そうだね。

登場人物B

このような基本的に英語脳を構築して英語を理解していこうという勉強法の中で、日本語の文章を、すぐに英語で口にだして言えるように 訓練をする瞬間英作文がどのような意図があるのか教えていただけませんでしょうか?

登場人物A

いい質問だ。基本的に英会話とは英作文を高速化したものだ。だから俺が推奨する英会話自主トレ法はあくまで「自分のイメージ→英語」、これが軸になってる。だが、生徒によっては何を書いていいのか わからない。何をしゃべっていいのかわからないって人もいるんだよ。そういった人たち用のものだ、この瞬間英作という自主英筋トレ法は。ただな、そうじゃない人でも、何をしゃべろうかな〜と考えてる時間って無駄だろ?たかだが日常的なことだ。それは別に頭を使ってうんうん考えるに値するものではない。いずれにせよ、日本語を見た際には、俺らはイメージしている。
例えば、りんご→イメージ→Apple。そのイメージをそのまま英語にすればいい、瞬間英作すればいいという話。瞬間作文は通訳の頭の使い方だ。

登場人物B

瞬間英作の際に、何か注意点などありますでしょうか。

登場人物A

逐語訳してはいけないということだ。逐語訳とはそれぞれの日本語の単語に対応する英単語へと置き換える作業のことだ。これは機械の頭の使い方だ。ヒトはもっとアナログでよくて、 その日本語の文章イメージ、状況を、自分ならどう解釈して、どう英語で表現するのかってことだ。

登場人物B

何かわかりやすい具体例などありますでしょうか。

登場人物A

そうだな。夏目漱石は英語教師だったが、彼はな,I love you.を日本語訳する際にな、「月が綺麗ですね」と訳したという逸話がある。日本語にはloveという概念がなかったからだと言われている。そういった頭の使い方だ。

登場人物A

しびれますね。

登場人物A

だろ。和歌的な告白だ。わかるとはそういうことだ。瞬間英作で使う日本語の文章はあくまで何か自分の中に連想を生むネタという位置づけだな。例えば、瞬間英作用の日本語の文章にこんなものがあるとする。 「私は元気です。」I'm fine.でもいいが、それは数ある答えの中の一つにすぎん。マッスルなら自分は元気ですと相手に自分の氣持ちを伝えたい場合、なんという?

登場人物B

俺のぶっとい右手で分厚い胸板を親指で指差しながら、顎は少し上げて、"Look at me, men!"です。

登場人物A

なかなかわかってきたじゃないか。実際は相手が目の前にいるわけだからな。

登場人物B

単語は完結でもイメージで意味の含意は膨らませることができるってことですね。

登場人物A

そう。相手に氣持ちを伝えることが日常英筋トレのゴールなのであって、日本語を逐語的に英語に置き換えることがゴールなわけではないからな。ただ、自分の考えを正確に相手に伝える、ビジネス英会話の段階になると、瞬間英作レベルの日常会話では不十分だ。そのレベルで使う自主英筋トレ法が、自分の思考回路、考え方をベースにした英作になる。それについて詳しくは会員制サイトの方のコラムで投稿するからそっちをみてくれ。

登場人物B

わかりました。今の自分の英筋トレの課題はまずは基礎英単語1000を自在に使いこなすことにありますからね。投稿の方、楽しみにしています。ありがとうございマッスル!